2008/02/19

只今読破中!  『贋作 天保六花撰 うそばっかりえどのはなし』

『贋作 天保六花撰 うそばっかりえどのはなし』

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明治時代に初演された通し狂言に『「天衣粉上野初花』(くもにまごううえののはつはな)
というお芝居があります。
江戸時代の『天保六佳選』という講談を出典としていて
 片岡直次郎/河内山宗俊/金子市之丞
という…叩けば埃の出る…悪党三人組が様々に絡む大芝居でなのですが、
その後半部分が、『雪日暮入谷畔道』(ゆきのゆうべ いりやのあぜみち)として
独立上演されることがよくあり、主人公・直次郎が御家人の次男坊だったことから、
通称、『直侍』とも言われています。

この直次郎、御家人の子息からグレて悪事を働いた為
今で言う指名手配の身となってしまい高飛びをする前に
恋人の花魁・三千歳(みちとせ)との逢瀬にやって来て別れを惜しむ…というのが
非常に大まかな筋書きで、悪事を働いた後、小雪が舞う寒い中で
直次郎が熱い蕎麦を粋に食べる冒頭のシーンが有名で
『蕎麦屋』という別名でも知られています。

私の場合、玉三郎さんの三千歳で歌舞伎を楽しんでいる為、決して知らない話ではないし
玉三郎さんの三千歳は、…ホントに苦界生きる花魁??… と思わせる程、儚く美しいので
私の中では透明感がかなりある作品なんですけど……。
(観る側にそう思わせる役作りをしているところが
 玉三郎さんの凄さであり、罪深さであるとも言えるんですけどネェ!?。
 …だってねぇ…、どんな役にも透明感や美しさ・儚さを感じさせちゃったら
 芝居自体を勘違いする観客だって出て来ますから~ coldsweats01

その 直次郎/宗俊/市之丞/三千歳 を題材とした北原亞以子作
娯楽時代小説『贋作 天保六花撰 うそばっかりえどのはなし』という文庫本を
偶然に書店で見付けました。
…ヘッ!?…片岡直次郎に三千歳…
 それが、「うそばっかり」って何かしら~ぁ??…となったら読むしかないでしょう!!…
と、その場で購入して手に取っているんですけどこれが滅法面白い sagittarius

私の中では玉三郎さんの三千歳のイメージがイメージだけに
蕎麦に湯気の立つのを感じさせる直次郎も
売れっ子花魁・三千歳との悲しく切ない逢瀬の中で
愛しい人との別れを惜しむ悲運の優男だったのですが、
この『贋作 天保六花撰』の登場人物はどれも桁外れに
強烈な個性の持ち主に設定されており、
直次郎も酸いも辛いも噛み分けるかなり常識的な(!?)小悪党に描かれていて
作品のイメージが大いに変わってしまい (絵文字)
暗闇の丑松は手跡指南所の先生に惚れて込んで孔子を習うものの
「子、曰く(し、のたまわく)」 が 「火の玉は黒…!?…」 になっちゃってるし bomb
(訳がわからない方、本を手にお取り下さいまし m(__)m)
三千歳に至っては、直次郎の正妻にやきもちをやき
強請りの場では周りを圧倒する大芝居も打つしたたかさを持った
近目(しかもド近眼!!)の花魁にまで姿を変えていて wink

それに元々、通し狂言では三千歳のパトロンは宗俊で直次郎は間男(まぶ)であることを思うと
余りにかけ離れた人物設定と描写にただ脱帽する以外にない気持ちにまでなってしまう程です。
まさに、人気作家・北原亞以子さんの本領発揮!!。
その力量をストレートに実感させられています!?。

10短編からなる時代小説なので、気楽に読めますから
皆さんも是非、手にとってご覧になってみてはいかがでしょうか…!?…。
また別の 直次郎/三千歳  に出会えるかもしれませんよ eye

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2006/10/27

「読書の秋」 たけなわ!

… 「読書の秋」 たけなわ …
… 只今、「読書週間」 …
世界の名作に触れる読書は心の世界を豊かにする
活字離れが言われて久しい昨今ながら
一流の作品に触れる機会を持ち続けられる私でありたいとフッと思った

体の芯から勉強嫌いな私ながら、どうしたことか読書だけは好きでした。
ある方から、<読書は心の滋養> との言葉を伺い
とても感激したことがありますが、
小さい頃は本を抱えては母親の膝に座り
「ご本読んで!!」 とせがんでいたそうです。

その為か、1年の半分以上を病院で生活していた子供時代、
外で思い切り飛び回ることが出来ないでいる割には
読書という想像の羽根を広げる方法を知っていたお蔭で
縮こまることもなく(!?)、育つことができました!?。

中でも、歴史を好きなことが手伝うのか、
小さい時から日本舞踊や歌舞伎等の伝統芸能に触れていたからか
歴史小説・時代小説、しかも女流作家の歴史小説が好きなんですよね~!。
ここ2~3年は澤田ふじ子作品にすっかりはまり、
女性の視点から眺める日本情緒に浸っています。

反対に、微妙な心のニュアンスを伝えきれない感がある
翻訳物は総じて苦手……。
心の機微が読めないと途中で退屈してしまう性質(たち)らしく、
字面だけを追いかけかねない為、あまり読む機会はありませんが
ダニエル・キース作品は例外で
人間の心が織りなす悲劇や爆笑シーンを楽しんでおります~!。

と書いて来て
…私って本の中に <心模様> を探しているんだ… と言うことに気付きました。
読書は心に働きかけ、想像の翼を広げさせて
登場人物が感じている喜びや悲しみを感じる自分を育ててくれるんですよね…。

秋の夜長、本を手にとって新たな世界を覗いてみるのも楽しい♪♪
たまには読書、いかがですか \(^^)/~~

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