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2012/01/20

『本所深川ふしぎ草紙』 読了

本所深川ふしぎ草紙

 =宮部みゆきの時代小説=

 「BOOK」データベースより
 近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの
 悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃
 お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた
 職人がことの真相を探る「片葉の芦」。
 お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた
 奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など
 深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。
 宮部ワールド時代小説篇。

Amazon で詳細を見る

今回、宮部みゆきさんの作品を手に取ることになったきっかけは
フッと立ち寄った書店で、『初ものがたり』 という宮部作品が目に留まったからでした。
…で!…、最初はこちらを読むつもりだったんですけど、宮部さんご自身のあとがきに
  『本所深川ふしぎ草紙』 で初登場した岡っ引き、”回向院の茂七” …連作形式の捕物帖
といった文言を見つけ、…だったら、そちらから読まなくちゃダメよね!?… と気付いたからでした。

作品のモチーフになっている <本所深川七不思議> とは、
宮部さんがよく行かれる錦糸町駅前の人形焼店「山田家」 の
包装紙にも描かれている以下のような言い伝えなのだそうです。

Image012012
本所深川七不思議
-置いてけ堀-
   ●置いてけ堀
   ●送り提灯
   ●片葉の芦
   ●落ち葉なしの椎
   ●消えずの行燈
   ●津軽の太鼓
   ●馬鹿囃子

…ちょっと恐い昔話とも言えましょうか…。
また 「山田家」 はこの七不思議の内の -置いてけ堀- のあった所に建っているのだとか……。

実は私の中で、宮部みゆきさんはどちらかと言うと軽いタッチの現代ミステリー小説を
手掛ける作家だったのですが、このユーモラスな七つの不思議話を
庶民の生活に織り込み、人生の悲哀がきめ細やかに描かれた作品を前に
宮部さんの非凡な力量をひしひしと感じて私はショックさえ受ける気持ちになりました。

七つの短編小説のどれもが人生の不条理や耐え難い悲しみを前に涙し、
それでも前に進もうと立ち上がる庶民がいじらしく、切なく、しかも生き生きと描かれており、
共感できることと言ったら尋常ではありません!?。
その底には、…苦難があろうとも誠実に生きて行けば喜びに巡り会える…
といった宮部さんの思いが溢れており、
その作者の思いを作中で代弁する主人公・茂七親分の悲しみに暮れる人々に
さり気なく寄り添う姿には、心にほのぼのとした気持ちが沸き起こって
…どんなことがあろうとも人は人生に生きる価値を見出せる…
との思いに至らせてくれる作品の力強さには感動させられました。

そして、どの作品の主人公も一つの <生きる支え> を手にしています。
亡き夫の笑顔であったり、幼い頃に耳にした励ましの言葉であったり、
自分自身の信念であったりとその種類は登場人物によって様々ですが、
…<心の心張り棒(しんばりぼう)> がある限り、人は悲しみや苦しみを
 きっと乗り越えて行けることをそれぞれの姿を通して私達に教えてくれている…
と、私には思えてなりませんでした。
…と言っておりますワタクシメの <心の心張り棒> は何ぞや???…
等としみじみ考えてみたりして……。

勿論、これからは読みたいと思った 『初ものがたり』 を読み進める予定ながら
…当分、宮部作品に浸ってもいい!?… とまで思わされる程の傑作の前に
…恐るべし宮部作品!! 出会えて良かった… と言った感慨に浸っています。

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2012/01/13

<花綵> -Hanaduna- 更新

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2012/01/12

『日本橋物語』 読了

日本橋物語―蜻蛉屋お瑛  =森 真沙子の時代小説=

 「BOOK」データベースより
 土一升金一升と言われる日本橋で
 染色工芸店の蜻蛉屋こと人呼んでとんぼ屋を営む
 情理をわきまえた才色兼備の女将と評されるお瑛は、
 二十九歳になる出戻りだったが、
 事件は客からもたらされる事になった…。
 文壇女流の実力派、歴史推理の鬼才が挑む、
 心にしみる本格時代推理シリーズ。
Amazon で詳細を見る

森真沙子さんの作品は今回、初めて手にしましたが、
森さんが描く当時の日本の中心-お江戸・日本橋の情景と
そこに暮らす人々の息遣いや織りなされる日常風景は
とても情緒に溢れ、生き生きとしていて楽しみながらあっと言う間に読み切りました。

…森さんの執筆姿勢なのでしょうか…、手にした8冊に描かれている出来事が
権力者や特権階級の人々の視点から描かれているのではなく
29歳のお瑛という一人の市井人の目から見た物事として描かれているだけに
親しみやすく、特に女性には大きな共感を呼ぶと思います。

また今回、日本橋が 「土一升金一升」 と言われていたことや
しかしながら、その日本橋は人の往来が激しすぎて子供達には怖い存在だったことを
初めて知って、…ふ~ん、そうだったのぉ happy01 … と感心したり、
そこに暮らす人々が現代と変らない様々な出来事に泣き、笑い、
時には裏切り・裏切られ、つまずき、道に迷いながらも
それでも前を向いて生きて行こうとする姿に自分の姿を垣間見たりしながら
作品を手に出来たことが何より印象的です。

それにしても生き馬の目を抜く日本橋で店を一軒切り盛りし、
草木染めの反物や骨董を取り扱う蜻蛉屋・お瑛は本当に才色兼備 shine
しかも父に置き去りにされたお店(たな)の養女として育ち
一度、結婚に失敗した辛い経験も持っているだけに、
罪を犯した人の心寄り添ったり、我が店の存続のために走り回ったり
結婚が怖くて逃げてしまった大店のお嬢さんになり代わって花嫁となり
三々九度に臨んだりする(!?) 機転の利く姿には
…私よりずっと大人じゃないねぇ!?
 お江戸の29歳は酸(す)いも辛いもしっかり弁えていたってことでありましょうか!?…
とつくづく感心notes  粋な女将を思い描けること、請け合いです!?。

…シリーズとして今後、お瑛がどんな出来事に遭遇し、事に当たって
 どんな素晴らしい人生模様を見せてくれるだろうか…
が、とても楽しみになる素晴らしい作品です。

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2012/01/03

『Web本箱:ブクログ』 設置

<Web本箱:ブクログ>
読破した書籍を並べて書き連ねるとやたらと長くなってしまうことに
かなり頭を悩ませていることをブツブツ言っていましたら、
あるコミュニティサイトの親切なメンバーの方が
Web上に本箱を持てることを教えて下さいましたので
早速、『Web本箱サービス・ブクログ』 を設置してみました。

Image0103122
Blog(左)とHP(右)に設置した本箱
登録書籍の一部を表示

置いてみると、今まで 「花栞」 で取り上げた作品の全ても確認できる上、
今現在、読破中の書籍やこれから手に取りたい書籍も分別でき
Amazon にもリンクしていてかなり便利そうです。

Image0103121
ブクログの本箱
登録書籍の全てを表示(4ページ)

それにしても、こうして手にした書籍一覧を並べてみると
HPとBlogを再構築して以来、私は時代小説ばかりを
文庫本で読み漁(あさ)っていることがよくわかります!?。

好きなものしか手に取っていませんよねぇ … wink …。
それに読書冊数が余りに少なすぎぃ …zzz…。
確か一昨年の <国民読書年> には、年間100冊読破を目指したはずなのに
これは一体、どういうことでありましょうか … sweat01 …。

今年は益々、時間に追われる生活になるかと思いますが、
心の滋養  と言える読書だけにはもう少し、力を入れて行きたいと思います。

…もう一度、100冊読破を目標とした時の書籍をチェックしなくちゃ!?…。

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2012/01/02

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